炭火焼き鳥専門店「鳥光（とりみつ）」（新宿区納戸町、TEL 03-5227-3130）が牛込神楽坂にオープンして、4月1日で5カ月がたつ。カウンター＝8席、テーブル＝4席。

「鳥光」の手羽先

　店主の山田拓平さんは、実家が飲食店だったこともあり、10代の頃から飲食業界に携わってきた。前職で海外の焼き鳥店に触れる機会が多くあり、焼き鳥の持つ魅力に強く引かれたという。山田さんは「海外の視点から見た時、焼き鳥は日本が誇る伝統的な料理だということに改めて気づかされた。丁寧な串打ちや肉の仕込みなど、日本らしさが凝縮されている。日本に戻り、焼き鳥を学ぼうと決意した」と話す。帰国後、焼き鳥専門店「鳥しき」（品川区）で修業を重ね、独立したという。

　料理は「季節のおまかせコース」（1万円）、「串のみシンプルコース」（6,800円）など。「焼き鳥は温度が重要。お客さまの食べるペースを見ながら、焼きたてを提供する」と山田さん。近火の強火で焼くことにより「うまみを閉じ込める」とも。料理に使う野菜は無農薬栽培のものを選び、ユズやサンショウ、カキドオシ、ヤブニッケイなどの和ハーブを取り入れる。「西洋ハーブが注目されることも多いが、日本にも昔から根付いている和のハーブがある。季節によって旬の和ハーブは異なるので、来る度に異なるコース内容を楽しんでもらえるはず」と話す。

　「鳥しき」の焼き鳥を受け継ぎながらも、「和ハーブとの組み合わせという新しい食べ方も提案する。ぜひ気軽に足を運んでもらえれば」と来店を促す。

　営業時間は17時～23時（土曜は15時～）。日曜・隔週土曜定休。