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法大近隣の外堀で「サガミボルボックス」発見 新種として正式記載

「法政大学」の発見したサガミボルボックス

「法政大学」の発見したサガミボルボックス

 法政大学(千代田区富士見2)市ケ谷キャンパス近くにある外堀で発見された球状緑藻「サガミボルボックス」が新種「Volvox sagami sp. nov.」として、6月17日付けの国際藻類学会誌「Phycologia(サイコロジア)」に正式に記載された。

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 サガミボルボックスは、淡水中を泳ぐ球状緑藻「ボルボックス」の一種。ボルボックスは多細胞生物の進化や細胞分化の研究に利用されるモデル生物として知られている。

 同大自然科学センター・法学部の植木紀子教授、野崎久義兼任講師(研究当時)、大阪工業大学の松崎令講師らの研究グループは2024年、市ケ谷キャンパスに隣接する外堀でサガミボルボックスを確認した。東京都内でボルボックスが確認されたのは明治時代以来128年ぶりだった。

 サガミボルボックスはこれまで日本固有種と考えられていたものの、近縁種「フェリスボルボックス」とDNA配列の一部が非常によく似ていたため、正式な新種記載には至っていなかった。

 研究グループは今回、外堀や琵琶湖を含む本州14地点から採取したサガミボルボックス10株とフェリスボルボックス10株を比較。その結果、両者は遺伝的な交流がなく、生殖的にも独立した種であることが判明したという。

 植木教授によると、発見のきっかけは学生との実習だったという。「外堀の水を採集して顕微鏡で観察したところ、おもちゃ箱をひっくり返したように、さまざまな緑藻や藍藻、珪藻(けいそう)の中をミジンコが動き回り、その中をボルボックスがひときわ美しく輝きながらゆったりと泳いでいた。大学周辺の身近な水辺から得られた微細藻類が、新種記載につながる重要な研究材料となった。身近な水辺を見る目が少し変わるきっかけになれば」とも。

 今後、湖沼、水田、都市部の水域などをさらに調査することで、ボルボックス類の分布、生態、種分化の過程について理解が進むと期待されている。

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