神楽坂に和食料理店「KOMB（コンブ）」（新宿区若宮町、TEL 03-3528-9894）がオープンして2カ月がたった。オープン日は3月25日。席数はカウンター10席。

神楽坂「KOMB」の外観

　「季節を大切にしている」という同店は、旬の食材を目の前で調理する。懐石料理と家庭料理の間のようなコースが特徴。コース内容は月に1回替わる。コースの初めに必ず「はじめの一杯」の茶を提供する。

　料理人で、店主の原田アンナベル聖子さんは慶応義塾大学環境情報学部を卒業後、神楽坂「懐石 小室」に入社。2016（平成28）年に独立し、季節の食材を用いた企業向けの弁当や出張料理を提供するほか、少人数制の料理教室を開く。虎屋赤坂本店のリニューアルに飲食コンサルティングとして関わり、その後、虎屋に入社。プラントベースに特化した食事メニューの開発、スタッフの育成、オペレーションのディレクションに従事してきた。「自分の店を持ちたい」と、和食レストラン兼アトリエとして同店を開いた。

　「店名の由来は覚えやすいというのが一番だが、ケータリングでプラントベースの食も予定しており、ビーガンのように動物性の食材を使わない。それでも絶対使う食材って何だろうと考えた時、必ず昆布はだしに使うのと、海外に行っても和食が詳しい人はすぐに和食につながるワードなので『KOMB』にした」と話す。

　「和食・懐石料理が基本的に高いので、月1回お越しいただけるレストランにしたいと思い、食べて飲んで1万円くらいになるよう価格を設定している。和食が皆さんの記念日やデートにもうちょっと寄り添える存在になれれば」とほほ笑む。

　コースは、昼のコース（6,600円）、夜のコース（8,800円）。弁当は10個以上から注文可能。「焼売（シューマイ」弁当」（1,650円）、「季節のお弁当」（1,980円）のほか、ケータリングは1人3,300円から応じる。

　料理教室も月数回、開いている。7月は13日・18日に開催予定。事前予約制で、料金は1万円。「季節の移ろいが堪能できる料理を家庭でも楽しんでいただけるよう、手に入りやすい旬の食材を用いた料理教室を開いている。一つ一つの工程を丁寧に追うことで、料理を『自分のもの』として身につけることができる」とも。

　営業時間は、金曜＝18時～、土曜・日曜＝12時～と18時～。6人以上の貸し切りであれば通常営業時間以外の曜日も予約可能。弁当、ケータリングも対応。