四谷の「ブックバーひらづみ」（新宿区四谷3、TEL 03-6457-8251）がリニューアルオープンして1月3日で4カ月がたつ。併せて、オンラインコミュニティーも開設した。

「ブックバーひらづみ」店内の様子

　同店は本をコンセプトにしたバーで、約1000冊の本を店内に置く。店員は読書好きの人やライター、アーティストなど。店主の肥沼（こえぬま）和之さんは「2020年に前身となる文壇バー『月に吠（ほ）える』をオープンして好評を頂いていたが、お客さまに『店を訪れたいが遠方にいるので、なかなか行けない』『近くにいれば店に通うのに』と言われることが多かった。さまざまなニーズに応えるため、実店舗のリニューアルとオンラインコミュニティー開設を同時に行った。『オンライン読書コミュニティひらづみ』は読書好きが場所を問わず交流できるコミュニティー。本の話ができる友人が周りにいない方、近隣で本に関するイベントが少ない方、外出に抵抗がある方などに、ぜひ利用してもらえれば」と話す。

　オンラインコミュニティーは月額500円。本に関する投稿ができるほか、ユーザーの投稿に「コメント＆いいね」でリアクションできる。趣味の合うユーザーの検索やメッセージのやり取りも可能。イベントやコンテストに参加もできるなど用途は幅広い。利用者からは「ほかの人が薦める本などを知ることができて読書の世界が広がった」「気が合う人がいれば、創作仲間として一緒に活動もしてみたい」などの声が寄せられているという。

　実店舗のメニューは「電氣ブラン」（700円）、「アブサン」（850円）など。肥沼さんは「自粛やステイホームを経て、直接顔を合わせることの温かみや大切さを改めて感じている方も多いのでは。まだコロナが予断を許さない状況だが、ぜひ遊びに来てほしい。実店舗とオンラインコミュニティーの両面から、本を通じた出会いや交流を生み出すきっかけを作れれば」と意気込む。