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カンボジア料理店「神楽坂バイヨン」が10周年 料理を通じて国を知ってほしい

「神楽坂バイヨン」の店内

「神楽坂バイヨン」の店内

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 神楽坂のカンボジア料理専門店「神楽坂バイヨン」(新宿区袋町、TEL 03-5261-3534)が7月で10周年を迎えた。店名は、アンコール遺跡群の一つである「バイヨン寺院」から。

「神楽坂バイヨン」 シェフのレスマイさんとスタッフ

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 シェフでもある店主のレスマイさんはカンボジア出身。日本に帰化するほど親日家のレスマイさんは、カンボジアの首都ブノンペンにあるレストラン「ロムデン」で修業した経歴を持つ。店を開いた以前のオーナーから同店を引き継ぎ経営してきた。レスマイさんは「多くの方のおかげでここまで来られた。感謝の気持ちでいっぱい。ひとりで来日した当時は全く日本語が話せなかった。最初のころは言葉や文化の壁にぶつかり涙を流すこともあったが、日本のお客さまに温かく接してもらい、コミュニケーションを取ることで次第に日本語を身につけることができた」と振り返る。

 店内は、絵画やインテリアから音楽までカンボジア一色。カンボジア旅行に来たような気持ちになれるような雰囲気づくりも心掛けているという。「昨今の世界情勢で、なかなか気軽に海外に行けない日々が続いているが、当店で少しでも旅行気分を味わってもらえれば」とも。

 メニューは、豚肉のハーブ炒め「チャー・クダウ」(1,200円)、レモングラスチャーハン「バーイ・チャー」(1,100円)、魚のココナッツミルク煮「アモック」(1,350円)など。「自ら都内各地のアジア食材店に足を運んで食材を仕入れるなどして、カンボジアの味を手間暇かけて提供している。カンボジア料理と聞くとなじみのないように感じると思うが、うまみを含む発酵食品などを使うなど、日本の調理方法との共通点も多い」とレスマイさん。

 「カンボジア料理店は日本全国でも数店舗しかない。料理を通してカンボジアをもっと知ってもらいたい。皆さんに喜んでもらえるような料理を、これからも提供したい」と意気込みを見せる。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、ディナー=17時30分~22時30分。月曜定休。

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