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神楽坂にオルガンバー「フーガ」 音楽とワインで人とのつながり取り戻す

「FUGA」専務のガルニエ・マテューさんとバーテンダーのオリヴィエ・フルストスさん

「FUGA」専務のガルニエ・マテューさんとバーテンダーのオリヴィエ・フルストスさん

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 神楽坂にワインミュージックバー「FUGA(フーガ)」(新宿区津久戸町3、 TEL 03-5946-8522)がオープンして3カ月がたった。オープン日は4月1日。席数は12席。

「FUGA」オルガンを弾くマテューさん

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 店名は、趣があることを意味する「風雅」と楽曲の一形式であるfuga(とん走曲)の意味を二重にかけている。経営は、オルガンの組み立てや調律を行うガルニエオルガヌム(山梨県山中湖村)。専務のガルニエ・マテューさんはフランス出身。コロナ禍で敬遠されていた音楽イベントを再び日常に取り戻してほしいと思い、店を開いた。マテューさんは「音楽は世界共通言語。イベントや会話が少なくなってしまった今だからこそ、音楽とワインで、人と人とのコミュニケーションを復活させたい」と意気込む。

 店内には木製オルガンを置き、近距離で演奏を聴くことができるようにする。音楽イベントも頻繁に開き、音楽関係者だけでなく、音楽が好きな人や通りすがりの客もいるという。「シンプルにオルガンやバロック音楽を聴きに来てほしい。演奏だけでなく、音楽家とのコミュニケーションが取れる場を作りたかったので、互いの距離が近いのも特長。音楽をきっかけに、さまざまな人がつながる場所になればうれしい」とマテューさん。

 「オルガンだけでなく、バロックチェロやリコーダーなどの音楽も聴ける。ジャズやシャンソンは日本でも根付いていると感じるが、バロックはまだまだ知られていない。17世紀のヨーロッパではポップスの立ち位置として市民に愛されていた。日本でももっと身近になってほしいし、皆が気軽に音楽を楽しむ機会をつくりたい。フランスのハムやチーズ、ワインを片手に、音楽を聞いて人と話す時間を楽しめる場所になれれば」とも。

 メニューは「ハムとチーズの盛り合わせ」(1,900円)や、キングサーモンとニジマスを掛け合わせたサケブランド「富士の助」を使った「スモークサーモン」(1,200円)など。フランスから直輸入している食材も多いという。ワインもフランスをメインに取りそろえる。

 音楽イベントのほか、オルガンの組み立てたり、オルガンのパイプを使ったキーホルダーを作ったりするワークショップも開く。「ワークショップは子どもの参加も多い。いろいろな側面を持ちながら、気軽に足を運べる店になれれば」と笑顔を見せる。

 営業時間は17時~24時(イベント開催時は変更)。

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