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飯田橋のホテルシェフ、仏の国際料理コンクールで優勝-日本人2人目

審査委員長のジョエル・ロブションさん(左から2番目)から優勝トロフィーを受け取った隈元香己シェフ

審査委員長のジョエル・ロブションさん(左から2番目)から優勝トロフィーを受け取った隈元香己シェフ

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 ホテルメトロポリタン エドモント(千代田区飯田橋3)のシェフ・隈元香己(くまもとこうき)さんが1月27日、フランス南部の都市・カルカソンヌで行われた「第64回 プロスペール・モンタニュ国際料理コンクール」で優勝した。

隈元さんの作品「ブロシェのアンチエ、ファルシで」

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 本場フランスで開催される由緒あるコンクールとして世界中から多くの参加者が挑戦する同コンクール。1969年に「フレンチの皇帝」とも称されるジョエル・ロブションさんが優勝した大会として知られている。隈元さんは2004年に「第11回メートル・キュイジニエ・ドフランス ジャン・シリンジャー杯」で優勝し、同コンクールの出場権を獲得。日本人として2人目、日本に在住する日本人としては初めて優勝の栄冠を勝ち取った。

 コンクールでは、「ブロシェ」という淡水魚(日本名:カワカマス)を使った8人分の料理を作るというテーマの下、隈元さんは「ブロシェのアンチエ、ファルシで」を制作。隈元さんとフランス出身の3人、スイス出身の2人、計6人のファイナリストがその技術を競った。

 今回の結果を受け、隈元さんは「このような伝統と格式のあるコンクールで優勝の栄誉を賜り、驚きと同時に大変光栄に思っている。これはひとえに、今まで指導いただいた先輩方のおかげと感謝している」とコメント。「課題食材の『ブロシェ』が日本では手に入りにくい食材であったので、料理の考案・試作のために空輸で取り寄せていただいたほか、フランス現地での練習場所の確保や通訳など、本当に多くの方々に支援いただいた」と振り返る。

 1993年の同ホテル入社以来、宴会洋食部門、フレンチレストランなどで経験を積み、現在、西洋料理課のセクションシェフを務める隈元さん。「この栄に恥じぬよう、これまで以上腕に磨きをかけることでその御恩に報いたい」と気を引き締める。

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