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曙橋の書店「メディアライン」 有人・無人システムで24時間営業開始

「メディアライン曙橋店」外観

「メディアライン曙橋店」外観

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 書店「メディアライン曙橋店」(新宿区住吉町)がリニューアルオープンして、1月21日で2カ月がたつ。経営はトーハングループのスーパーブックス(東五軒町)。

「メディアライン曙橋店」の無人入店システム

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 同社は、小売業向けDXソリューションの開発・提供を行う「Nebraska(ネブラスカ)」(千代田区富士見1)と協業。2023年3月に無人営業化ソリューション「MUJIN書店」を導入し、同じく経営する「山下書店 世田谷店」(若林4)で初の無人営業を実証実験した。メディアライン曙橋店での実験は2例目。

 担当の大塚正志さんは「メディアライン曙橋店は、1999年にオープンしてから20年以上にわたり多くの方に親しまれてきた。書店を維持していくためにも、従来取り組んでこなかったことにも積極的にチャレンジする必要があると考え、無人システムの導入に踏み切った」と話す。

 24時間営業で利用シーンの幅を広げ、売上拡大を目指すという。「山下書店世田谷店では、売り上げを伸ばしながら運用コストも削減できた。利用者の反応も良く、好きな時間に書店に足を運べる便利さを実感いただけた。メディアライン曙橋店でも、その効果を期待している」とも。

 20時以降に入店する場合は、店頭端末に表示されているQRコードを読み取り、LINE登録することでドアが開く。会計もセルフキャッシュレスレジを採用し、購買履歴はライン上で確認できる。犯罪の抑止力を高めるために防犯カメラを増設し、店のガラス張り面積を増やして通りからの見通しも確保した。

 今後は同店での実験後、ほかの取引先書店でも無人営業やセルフレジを拡大する予定だという。「紙の本にしかない魅力があると信じているし、目の前の本を手に取ることができる街の本屋を絶やしたくない。今後もブラッシュアップしていき、時代に合った書店の形を追求していきたい」と意気込む。

 有人営業=11時~20時、無人営業=20時~11時。

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