神楽坂通りの街路灯に昨年12月16日から、新しい街路灯フラッグが掲揚されている。フラッグをデザインしたのは、神楽坂に事務所を構えるグラフィックデザイナーの松永真(しん)さん。神楽坂文化振興倶楽部から依頼を受けデザインを手掛けた。
青と白の2色で構成されたフラッグは、「KaGuRaZaKa」の文字が円形に配置されたデザイン。神楽坂のアルファベットが「Ka」で始まり「Ka」で終わる特徴を生かしたエンドレスが印象的。
「料理も器とセットで初めて完成するように、このフラッグも神楽坂の街並みと一体感がでることを願っている。神楽坂は黒塀や石畳があり、古き良き趣きがある。しかし、その景観は意識して守っていかないと消えてしまう。フラッグのデザインは街を見つめ直す一つのきっかけであり、手間を掛けて伝統と景観を守りながら、神楽坂をまたすてきな場所にしてほしいという思いを込めた」と話す。
松永さん自身、事務所を新築移転した際は、神楽坂の景観に合うように特注して、れんがを焼いて準備したという。
「フラッグができたときはうれしかった。僕も神楽坂のことが大好きだし、皆が街全体を考え、協調性を持って、美しく見える街にしていってほしい」と目を細める。