神楽坂に「イタリアンかき氷&ワインバル RICOTTA(リコッタ)」(新宿区神楽坂3)がオープンして2カ月がたった。オープン日は9月3日。席数は、カウンター=4席、2人テーブル=2卓、4人ボックス=1卓。
神楽坂「イタリアンかき氷&ワインバル RICOTTA」 かき氷
イタリアンかき氷をメインに提供する同店は、毎日のように新作を提供しているという。15種類程度のかき氷を用意し、毎日2~3品入れ替えている。「イタリアを感じられるような味や組み合わせを意識している」とも。
店主の内田圭さんは料理人歴27年。イタリアのミシュラン2つ星などで2年間修業し、国内では「青山KIHACHI」「東麻布カメレオン」をはじめ都内有名店などで修業を積んできた。料理長なども務め、調理師学校の講師も経験してきた経歴を持つ。2013(平成25)年、渋谷区笹塚で独立・開業し、恵比寿や原宿などを経て、今回、神楽坂へ移転した。
移転の背景には、祐天寺の建物が売却されることになったため。「遠方から訪れる常連が多いので、都内どこからでも来店しやすく、店の顧客層やイメージにも合う神楽坂に店を構えた。前よりも店内は狭くなったが、その分、提供時間がかなり短縮された。店の周りにはすてきな店が多いので寄り道も楽しい」とも。
以前は「シロッポ」という店名で営業していた同店。2年間働けない時期があり、再開するに当たり、店名を「RICOTTA(リコッタ)」に改名。「RI」がイタリア語の「再生」を表しており、「リコッタ=再び煮込む」という意味で「今までの経験を元に、作り直す、新たなスタート」という思いを込める。
「長年イタリア料理人なので、知識と経験を生かして、イタリアの食材をメインに使いジェラートのような味わい・食感のかき氷にしている。かき氷には、チーズやオリーブなども積極的に使っており、カルボナーラをスイーツにしたかき氷なども提供している。イタリアンかき氷を提供し始めた背景には、笹塚ではイタリア料理店だったが、ランチの需要が弱く、お子さま連れのお客さまが来店しやすくなるようにオリジナルかき氷を提供したことがきっかけ」と内田さん。
「週に何度もお越しいただくお客さまが多いので、いつ来ても新しいメニューや発見があるよう飽きないメニュー作りと、過度な接客は避けて気軽にお越しいただけるよう心がけている。イタリアンかき氷という独自のジャンルで、神楽坂でしか味わえないジェラートやドルチェのようなかき氷。実は秋や冬の方が氷の状態も良く、栗やカボチャ、イチゴなどかき氷と相性がいい食材も多い。10月からはワインやイタリアンおつまみなども提供予定。小さな店だが、世界で1店しかないジャンル。軽く飲んで食べて、締めのかき氷を楽しんでいただけたら」
お薦めは、ティラミス発祥といわれるイタリアで内田さん自ら学んできたクラシックティラミスをのせた「ティラミススペシャル」(1,500円)。毎日30食程度を用意している。
営業時間は12時~21時30分(土曜=20時まで、日曜・祝日=19時まで)。木曜定休。現金払いのみ。