神楽坂に会席料理店「まる富」(新宿区袋町、TEL 03-6273-1003)が移転オープンして1カ月がたった。オープン日は4月21日。席数は、カウンター=6席、テーブル個室=2部屋(4人用。6人用)。
同店は2013(平成25)年に曙橋で開店し、約9年間営業。これまで「ミシュラン東京 1つ星」「食べログ 日本料理 TOKYO 百名店 2021 選出店」「The Tabelog Award 2018~2021 Bronze 受賞店」に選ばれている。店主の小野寺健一さんは「和食と肉というコンセプトで、幅広い世代に受け入れてもらえる店を目指している。店内は昭和の和食店のイメージ。変わるものは変わっていくが、良いものは残していきたい。伝統と革新をモットーに取り組んでいる」と言う。
小野寺さんは岩手県出身で、料理人の道に進んで28年。実家が精肉店だったこともあり、料理の世界と触れ合うことが多く和食料理人を志したという。18歳から3年半の間、岩手県内の日本料理店で修業し、その後、東京の料亭やホテル、ふぐ料理店などさまざまな店で働き、「曙橋 まる富」で独立を果たす。
移転の背景について、「曙橋で開店した当初は認知されるまで時間がかかったが、席が足りなくなる日も増えるくらいに繁盛し、手狭になっていったため店舗拡大のため移転することにした。まる富を育てていただいたお客さまと近く、同じ新宿区内で移転先を探し、神楽坂にご縁があり、『曙橋 まる富』から改め『神楽坂 まる富』として移転した」と話す。
小野寺さんは「曙橋の時よりも多くの方々にお越しいただきたい。店が広くなったので、仕事での接待や家族との記念など幅広いシーンで利用いただけたら。一期一会を大切に、より一層くつろいでいただける空間と料理を提供していきたい」と意気込みを見せる。
コースは1万9,800円。2週間ごとにメニュー内容を替えている。営業時間は18時~21時。月曜と第1日曜定休。完全予約制。