![保護動物たち](https://images.keizai.biz/ichigaya_keizai/headline/1615434474_photo.jpg)
牛込柳町に保護シェルター&保護犬猫カフェ「ANELLA CAFE(アネラカフェ)」(新宿区市谷柳町10)がオープンして1カ月がたつ。トリミングサロンの経営や保護犬猫団体・施設の運営を手掛け、元々動物が好きという伊東大輝さんが代表を務める。保護犬猫活動で今まで譲渡した保護動物頭数は400頭を超える。
牛込柳町の保護シェルター&保護犬猫カフェ「ANELLA CAFE」代表の伊東大輝さん
「保護動物に関してかわいそう、汚い、怖い、などのネガティブなイメージを持っている人も未だに少なくない。でも実際はどの子もとても無邪気でかわいい。店名も、ハワイ語で『天使』の意味を持つアネラから。この活動でマイナスな印象を払拭(ふっしょく)し、この子たちを素直にかわいい、と思ってもらうきっかけを作りたい」と話す。
千葉でペットサロン兼保護犬猫譲渡施設を運営している伊東さん。同じことが繰り返されないように強い意思を持って保護動物を受け入れてほしいという願いから、気軽に足を運べる都内には店を構えてこなかった。「覚悟を決めて里親になってもらうために、千葉まで来ていただきたいという気持ちもあった。しかし近年、保護犬猫に対する関心が高まってきており、より多くの方と接点を持てる環境が必要だと考え、皆さんにこの子たちをかわいがってもらえるようなカフェ形態も加えて都内に店を持つことに決めた」と経緯を話す。
2階建ての店内は、1階=保護犬カフェ、2階=保護猫カフェ。1時間=1,200円で行き来できるシステム。気になった保護犬猫は審査、相談のうえ、里親になることができる。そのほか、SNSなどでも連携して保護犬猫を紹介し、時代に合わせた取り組みも行う。
「一匹の命を救っただけでは世界は変わらないのでは、と言う声もある。確かに世界全体を変えることはできないかもしれないが、その一匹の世界を変えることができれば、そこに活動の意義があるのでは。ペットを飼う時に、保護犬猫も選択の一つとして認識してもらえれば。気軽にこの子たちに会いに来て、純粋にかわいさを知ってもらえれば」とほほ笑む。
営業時間は11時~18時。