武蔵野美術大学と良品計画とが共同で取り組む市ヶ谷キャンパス共創スタジオ(新宿区市谷田町1)で2月7日、展覧会「BAMBOO DESIGN~竹のデザインと未来~」が始まった。
同展は、工芸工業デザイン学科、基礎デザイン学科、クリエイティブイノベーション学科による企画。2019(平成31)年、教育研究について情報発信力を高めるため「市ヶ谷キャンパス」を開設し、「共創スタジオ」は良品計画と、「新たな学びを通し社会に問い、進化し続ける場所」として誕生した。
「この場所での取り組みが新たな時代の『場』を創り出せれば」という。
竹をテーマとした取り組みは今回が初めて。竹を採用した背景は、「竹は成長が早く、しなやかで軽く、充分な強度もあるため、古来より生活のさまざまな場面で活用されてきた。しかし生活用品が竹から工業製品に代わっていくなかで、竹という資源を加工する技術は置き去りにされてしまった。それでも近年、さまざまな国々でテクノロジーの開発やデザインによって新しく生まれ変わろうとしている」という。
同展を担当した造形構想学部クリエイテイブイノベーション学科教員の若杉浩一教授は「竹は世界が注目している高循環型資源。そして、最新の技術で衣食住、近代建築までさまざまな分野で開発が進んでいる。アジア諸国の近代デザインと武蔵美の活動を通して竹のデザインと未来を感じていただければ」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~20時(「MUJIcom 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス」の営業時間に準じる)。入場無料。3月4日まで。