市谷亀岡八幡宮(新宿区市谷八幡町)集会所で9月21日~23日、食器や花器、多肉植物を植え込んだ器「禅プランツ」などを展示する「奉納 星野就久作陶展」が10年ぶりに行われる。
日本で最も古い窯の形式「穴窯」にこだわり、1996(平成8)年の独立後、まきだけでたく昔ながらの穴窯を自作し作陶を続けてきた星野さん。現在、栃木県芳賀郡で「風兎窯(ふうとよう)」を主宰する。ガス窯や電気窯を使わず、「まきだけでたく穴窯からできる作品は、場所により一つの窯の中で大きな違いが生まれ、一つとして同じものができないが個性豊かな作品が生まれる」という。
星野さんと市谷亀岡八幡宮の宮司との縁は古く、初窯を焼成する際には宮司に火入れの祈願をしてもらい、星野さんが始めた穴窯で青磁を焼成する手法「窖磁(こくじ)」や植物を植え込んで作る器「禅プランツ」なども宮司が命名したという。今回は2009(平成21)年以来3回目の開催となる。
「まきから出る自然灰や緋色(ひいろ)が器に残す景色は角度を変えると違い、釉薬(ゆうやく)を使わない焼き締めの器は使い込むほど変化するので楽しんでいただきたい」と星野さん。
開催時間は10時~17時。