「アソブロック」がコンビ必須の新卒採用 応募も選考も入社も2人1組で

アソブロック社長の団遊(だんあそぶ)さん。「ビジネスネームだと思われることが多いが本名です」と笑う

アソブロック社長の団遊(だんあそぶ)さん。「ビジネスネームだと思われることが多いが本名です」と笑う

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 企画・プロデュース事業を行う「アソブロック」(新宿区市谷仲之町)は、2017年卒業見込み者向け新卒採用活動で「コンビ採用」を実施している。

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 「コンビ採用」とは、2人1組で応募を受け付け、2人1組で採用するというもの。選考過程でどちらか1人だけが採用になることはなく、内定後1人が辞退した場合は自動的にもう1人も不採用になる。

 同社は2003年5月設立で、事業内容は理想実現や課題解決のための各種企画・制作・プロデュース・コンサルティング。具体的には、出版業、限界集落の再生などの地域支援・まちづくり、アイドル・タレント事業、企業の採用支援、幼稚園・保育園の運営支援など。社是は「一致団結しない」で、自立した人材育成を目指す。2004年には、履歴書不要・経歴不問で、じゃんけんに3回勝てば即日採用という「じゃんけん採用」を行っている。

 「じゃんけん採用は面白いことをしたいという思いからだったが、コンビ採用は人材育成の視点から論理的に考えた結果」と同社社長の団遊(だんあそぶ)さん。「ファーストキャリアは人生において影響が大きく、そこでの指導者とライバルは同じくらい大切。指導者は選べるが、よきライバルに会えるかどうかは運次第。ならば自らの意志で選んだライバルと一緒に入社してもらうことにした」という。

 1回目の説明会を終わった時点でのコンビ採用へのエントリーは100組で、通常採用時よりかなり少ない。今後4月末まで説明会を行い、5月末には内定を出したい考えで、2組4人の採用を目標とする。

 「就活は、内定を取るためのものではなく、自分の仕事人としての人生と向き合う時間。『コンビ採用』はいつもと違う考え方をするための機会提供でもある。たとえ不採用でも、受けてよかったというような選考や説明会を目指している」と話す。コンビ採用で入社後に1人が退職し、もう1人が残りたい場合については、再度採用試験を受けさせるという。

 「コンビ採用をディスってくれる媒体を募集中」とも。「そうして賛否両論が巻き起これば、考える姿勢を持った人が興味を持ってくれる。そういう人材が欲しい」と団さん。「ぜひいろいろな人と会いたい。自分の人生を豊かにするためにうちの会社を受けてほしい」と就活生に呼び掛ける。

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