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神楽坂に「夜のパン屋さん」 売れ残りそうなパンを預かり再販売

店の様子

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 神楽坂の書店「かもめブックス」(新宿区矢来町)の軒先で「世界食料デー」の10月16日、「夜のパン屋さん」がオープンした。

パンがずらりと並ぶ

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 連携しているパン店から、その日に売れ残ってしまいそうなパンをピックアップし再販する同店。その背景には食品ロス問題があり、「大切に作られた食べ物を最後まで売り切りたい、買う人には日替わりで、さまざまなパンの味を楽しめる店にしたい」という思いがある。

 同店は元々、ホームレスの人たちを支援するビッグイシュージャパンの新規事業として立ち上がった。ホームレスの人に収入を得る方法を提供する1冊450円の雑誌「ビッグイシュー」を販売し、1冊につき230円が販売者の収入になる仕組みで支援していた。しかし、コロナ禍で路上販売が困難になってしまった。そうした折り、寄付の際にもらった、「販売者のためになる循環するような、持続可能な仕組みづくりに充ててほしい」という声をきっかけに同店を立ち上げた。

 料理家で、NPO法人「ビッグイシュー基金」共同代表でもある枝元なほみさんは「北海道の十勝にある満寿屋(ますや)というパン屋さんをヒントに、売れ残ったパンを夜に再販することを知り、『これならできそう』と思った。どこで販売するか悩んでいた時、ビーバーブレッドさんが『かもめブックス』を紹介してくれた。ビッグイシュー日本の事務所が近いこともあり、奇跡かと思った」と振り返る。「販売する時は、売れ残りを安く売るわけではない。パンを卸値で買い取り、販売するという『小さな仕事』を生み出し、新たな『働く場』としてプライドを持って仕事づくりをしている」と話す。

 営業は木曜・金曜・土曜の19時30分~(売り切れ次第終了)。その日に販売するパンはSNSで紹介している。

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