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「九段会館テラス」がリニューアル 旧九段会館とオフィスビルを融合

「九段会館テラス」外観

「九段会館テラス」外観

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 登録有形文化財建造物である旧九段会館が「九段会館テラス」(千代田区九段南1)としてリニューアルオープンして2カ月がたった。リニューアルオープン日は10月1日。東急不動産(渋谷区)と鹿島建設(港区)が、旧九段会館を一部保存しながら建て替えた同施設は、旧会館と現代建築を融合させた複合型施設。

「九段会館テラス」外観(保存部分)

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 コンセプトは「水辺に咲くレトロモダン」。施設名は、旧九段会館を再度「照らす」という意味を込めた。建物は、創建当時の姿を保存、復原した部分と、地上17階建てのオフィスとなる新築部分からなる。地下1階と1階には会員制シェアオフィスやカフェ、2階・3階にはコンファレンスとバンケットなどがある。建物には、IC カード連動エレベーターや吸引式のハンドドライヤーを採用するなど、さまざまな感染症対策技術を取り入れる。保存部分は、中間免震対策や劣化したコンクリートの補修対策を施し、屋上には一般来館者も利用できる屋上庭園を設けた。

 日本政策投資銀行が創設した認証制度で、国内トップクラスの「環境・社会への配慮」が施されたビルの証し「DBJ Green Building 認証」を取得するなど、「ウェルネスな取り組み」に力を入れるという。

 東急不動産開発本部の伊藤悠太さんは「旧九段会館を保存復原するというプロジェクトに関わることができて大変うれしい。設計と工事を進める中で遭遇した新たな発見や課題に対して、設計者や施工者を含む私たちの『追求する姿勢』が全て詰まった建物になった。多くの方に利用され、愛され続ける施設として、新たな歴史を刻んでもらえることを願う」と話す。

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