神楽坂のオーダー枕店「枕工房 待夢(たいむ)」(新宿区神楽坂6、TEL 03-6265-3567)が11月15日で10周年を迎えた。
店主の岡田晃(あきら)さんは、海外駐在中に自身が体の調子を崩し睡眠の重要さを実感したことからオーダー枕の店を持つことにした。もともとウレタンメーカーにいた経験が、寝具の知識を広げることとなり、オーダー枕の店を持つことは自然な流れだったという。
通販は行わず、来店した客一人ずつに合う枕を作り続けてきた。開業から5年ほどたった頃からは、縁もあり力士やラグビー選手からの依頼も増えたという。「広告などは打ったことはなく、コツコツと日々を積み重ねてきた。枕を気に入っていただけた方が家族や友人を連れてきてくれ、その輪が広がっていった」と振り返る。
オーダー枕は1万7,000円から。カウンセリングと計測をしながら枕の高さや大きさ、枕の中に詰める素材を調整する。素材は備長炭パイプなど3種類。
10年で約4000人の枕を作ってきた岡田さんだが、枕作りを通して時代の変化を感じるという。「お客さまの首が変化している。携帯などの電子機器を使う時間が増えたことで、ストレートネックの方が増えた。負担をなくすため、首の形状に合わせて枕に詰める素材の量も増えた。」と話す。
来店型のオーダースタイルを貫くという岡田さんは「良い睡眠をとってもらうためにも、これからもお客さまに合う枕を作り続けたい」と話す。
営業時間は11時~19時(土曜・日曜・祝日は18時まで)。水曜定休。予約制。