飯田橋にカフェ「BOND（ボンド）」（千代田区飯田橋4、TEL 03-6261-6233）がオープンして2カ月がたった。オープン日は9月2日。同店は、ワインと日本酒の店「Le Ginglet（ル・ジャングレ）」と店舗が一体になったカフェ。

「ボンド」店主の有沢さん

　店主の有沢貴司さんは、フランス料理に10年以上携わる。ル・ジャングレを開いたのは6年前。さらに、自身がイメージする「地域コミュニティーの場」を実現するため、店を拡張しカフェを開いた。「これまで、あえて間口を狭めて店を経営してきたが、シーンを問わずより多くの方においしいものを提供したいと考え、行き着いたのがコーヒー。現状に甘んじず、新しいことにチャレンジしたいという気持ちもあり、地域コミュニティーの場としてカフェもオープンすることを決めた」と有沢さん。

　メニューは「エスプレッソ」（350円）や「カフェラテ」（550円）などのコーヒー類のほか「バスクチーズケーキ」（580円）、「スパイスカレー」（900円）など幅広く用意する。コーヒーは、下北沢のコーヒー専門店「ベアポンドエスプレッソ」の中深いり豆を使う。「ベアポンドの店主は、日本でコーヒーのサード・ウェーブを起こしたメンバーの一人。コーヒー豆は、深くいることでロースターの個性が出る。ダークチョコレートのような濃厚な風味を感じる一杯を、ぜひ味わってほしい」とも。使うエスプレッソマシンは、バリスタ世界大会でも使われている「ブラックイーグル」。

　料理やスイーツなどの食材は、旅好きな有沢さんが道中で出合った生産者などから仕入れる。「料理は食材や基礎調味料が重要。子どもたちに食べさせたいと思えるようなものを選んで仕入れる」とも。

　幅広い業態を通して地域に根付いた店を目指し、今後もさまざまな取り組みを構想中だという。「店の一角では食料品も販売しているので、生活に根付いた店としても認知してもらえれば。皆さんが気軽に寄りたくなり、また来たいと思えるような温かい場所になりたい」と笑顔を見せる。

　営業時間は12時～15時30分。日曜・月曜定休。ル・ジャングレは22時まで。