奥神楽坂のそば店「蕎楽亭(きょうらくてい)もがみ」(新宿区中里町、TEL 090-9239-7649)が8月31日で10周年を迎えた。
店主の最上はるかさんは、神楽坂の「蕎楽亭」で修業後、20代で独立し同店を開いた。10年を振り返り、多くの人に支えられてきたという。「たくさんのことから多くを学ばせてもらった。振り返ると反省する点も多々あり、無我夢中だったが、過ぎてしまえばあっという間。不安と焦りが募る日々を過ごし、いろいろと立ち止まり悩んだこともあった。しかし、お客さまから温かい声掛けを頂いたり、SNSなどで『東京に来る度に、ここのそばを食べるが楽しみ』とメッセージをもらったりすることもあり、幾度となく勇気づけられた。一緒に頑張ってきた従業員の成長を見届ける時も、これまでやってきて良かったとうれしさを感じる」と話す。
メニューはオープン時より増え、ランチとディナー両方の利用を促す。おかずプレート付きの「赤えびてんざる」(1,680円)をはじめ、「会津産馬刺し もも」(990円)、「有精卵だし巻き」(1,100円)などの単品料理も提供する。「看板メニューのそばは北会津のそば粉を使い、毎朝店で打っている。細めでのど越しがあり、甘みが特徴」とも。
これからも地域密着型の店としてあり続けたいという最上さん。「情緒あふれる神楽坂に根付く者として、地域の方と一緒にこの街の歴史を紡いでいければ。今後も多くの課題に突き当たると思うが、一つ一つ丁寧に対応する。全てはお客さまに喜んでもらうため。ぶれない芯を大切に、日々を積み重ねていく。振り返った時に心温まるような思い出がたくさんあるような店でありたい」とほほ笑む。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、ディナー=17時30分~21時(土曜は11時30分~14時、ランチのみ)。月曜・日曜定休。