三味線・琴専門店「SEION (せいおん)神楽坂」(新宿区袋町、TEL 03-3443-0617 )が、赤坂から神楽坂に移転オープンして1カ月がたった。オープン日は1月8日。同店は1807年に富山県で創業し、2016(平成28)年に赤坂へ出店した。
店長の井本良子さんは「当店は、三味線や琴などのレンタル・修理・稽古などを行っている専門店。縁あって神楽坂に移転となった。神楽坂は歴史的背景から、和楽器や芸事文化が定着している土地。多くの人に和楽器を身近に感じてもらい、街になじむような場所となれれば」と話す。利用客は「三味線や琴の先生から、大学の和楽器サークルに所属する学生、和楽器初心者の子どもまで幅広い」という。
和楽器の販売やレンタルのほか、直近では稽古動画の配信と楽器一式レンタルをセットにしたサブスクリプションコース(月々3,500円~)の提供も始めた。「サブスクリプションは、長唄三味線初心者コースと津軽三味線初心者コースを用意している。和楽器は敷居が高いと思われている人も多いと思うが、サブスクリプションコースは気軽に三味線に親しんでいただけているようでうれしい」とも。
「和楽器は洋楽器と比べると音程が低く、和楽器ならではの深みのある心の琴線に触れるような音が魅力。状況にもよるが、今後は和楽器をより多くの人に身近に感じてもらえるようなイベントの開催や、街ぐるみの文化活動への参加などを考えている。これからも皆さんに、気軽に和楽器を楽しんでもらえるようにまい進していきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は11時~18時(土曜・日曜は17時まで)。