10月6日に発売された小説「谷中レトロカメラ店の謎日和」(宝島社)に登場した90点を超えるカメラの実機が現在、日本カメラ博物館(千代田区一番町、TEL 03-3263-7110)で展示されている。
小説のなかのカメラ『谷中レトロカメラ店の謎日和』より イメージイラスト
同作は、カメラが謎解きの鍵になるミステリーストーリー。同展では、登場するさまざまなカメラを小説の登場シーン、一節と共に展示。著名な小説に登場したカメラを紹介するコーナーも設ける。2015年の刊行当初からシリーズに登場するカメラの確認には、同館が協力している。
同館担当者は「フォトスナイパー(ライフル型カメラ)、ドリュー(銃型カメラ)、エコーエイト(ライター型カメラ)などはカメラに詳しくない方にもお薦め。カメラマニアの方には、「ライカIIIgスリークラウン(スウェーデン陸軍用)」、写真家ユージン・スミスのサイン入り「オリンパスペンFT」などがお薦め」と話す。
著者の柊サナカさんは「3巻で一区切りとなった谷中レトロカメラシリーズは、カメラ知識のないヒロイン視点でストーリーが進むため、カメラを全く知らない方からも好評。3巻からでも楽しめる連作短編形式となっている。カメラの美しさや機能美を鑑賞できる博物館企画展と併せて、お楽しみください」とコメントする。
柊さんのサイン会は11月7日13時~15時に開催。入館のうえ、同書または柊さん書き下ろし限定ショートストーリー「勇者のなりかた、教えます」購入客に直接サインする。
開館時間は10時~17時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は一般300円、中学生以下無料。来館の際は、手指消毒や感染防止のためマスクの着用を呼び掛けている。2021年1月31日まで。