神楽坂にフランス菓子専門店「Aux Merveilleux de Fred(オー・メルベイユ・ドゥ・フレッド)」(新宿区矢来町、TEL 03-5579-8353)がオープンして3カ月たった。1997年創業の同店はパリをはじめフランス国内に30店舗を展開するほか、ロンドンやニューヨークなどにも出店しており、神楽坂店はアジア圏1号店となった。
オーナーシェフのフレデリック・ヴォカンさんは、フランスの伝統菓子やパンのレシピを研究し続け、メレンゲとホイップクリームの菓子「メルベイユ」を開発しパティスリーを開店。その他にもさまざまなレシピを開発し、ヨーロッパを中心に店舗を拡大。ヴォカンさんに神楽坂への出店を促したのは、神楽坂店ゼネラルマネジャーのアレクサンドル・トランキリニさんだった。
元々日本が好きで、家族で旅行に行くことも多かったというトランキリニさんは、日本への出店が決まった際、自ら都内を歩いて物件を探し神楽坂へ決めた。家族全員で日本への移住を決意したが、出店への道は容易ではなかった。トランキリニさんは「異国の地で暮らすだけでも大変だったが、コロナウイルスの影響も受け、開店に関しても苦戦した。それでも店頭でお客さまの笑顔が見られるとうれしく、報われた気がする。フランスの味と雰囲気を存分に楽しんでほしい」と話す。
看板商品の「メルベイユ」は、メレンゲを使った口溶けの軽さが特徴の菓子。材料はフランス産が多いが、卵や生クリームは日本で探しレシピを調整。6種類の異なるメルベイユを提供する。菓子の味だけでなく、店の内装も細部までフランスの店舗を再現しており、床材や家具はフランスから運んだという。店舗は3階建てで、1階はメインの厨房と売り場、2階・3階(各階14席)はカフェスペースになっている。店内では「メルベイユ」(320円~)のほか、ブリオッシュ(680円~)やサンドイッチプレート(1,050円)なども提供。
営業時間は9時~20時(カフェは11時~)。月曜定休。