「日本カメラ博物館」(千代田区一番町、TEL 03-3263-7110)で現在、開館30周年記念特別展「カメラと写真家~機材と表現の180年史~」が行われている。
1839年にフランスで世界初の実用的カメラ「ダゲレオタイプ」が発売されてから今日まで、写真家によるさまざまな表現作品が生まれて来たが、そこにはカメラ機材の発達の歴史が密接に関わっているという。
同展では著名写真家による作品とその背景にあるカメラ機材の歴史を、関連書籍や多岐にわたるエピソードとともに振り返る。取り上げる写真家は「渡辺淳/ベストポケットコダック」「名取洋之助/ニコンSP」「D.D.ダンカンと三木淳/ライカⅢf」「ユージン・スミス/オリンパスペンFT」「薗部澄/アサヒペンタックス6×7」など。
同館は日本カメラ財団(JCII)が写真や映像文化を支える博物館として1989(平成元)年に設立し、世界最初の市販カメラ「ジル―・ダゲレオタイプ・カメラ」をはじめ、「ライカコレクション」「スパイカメラ」など、世界に数台しか現存しないという珍しいカメラを含む国内外のカメラ約1万台を収蔵している。
2月8日は同展関連企画として、講演会「カメラと写真家と」を行う。講師は写真評論家の上野修さん。開催時間は13時~15時。受講料300円。定員は先着100人。
開館時間は10時~17時。月曜休館。入館料は、一般=300円、中学生以下無料。3月22日まで。