JR市ケ谷駅改札外の売店に全国初の試みとして設置された自衛隊グッズの販売コーナーが話題を呼んでいる。
同グッズの販売コーナーは、同じく市ケ谷に会社を構える防衛ホーム新聞社(新宿区市谷本村町)が昨年8月に設置した。同社は1972(昭和47)年より自衛隊の広報紙などを発刊。国民に自衛隊への理解をより深めてもらおうと、2001年より自衛隊初の土産商品「撃(げき)」の販売などを始めた自衛隊土産のパイオニアだ。
「市ケ谷ならではの商品を置きたい」という売店からの要望をきっかけに、商品の設置を開始。防衛省がある特別な街ということで、通常は防衛省・自衛隊の施設内などでしか取り扱わない商品を特別に販売しているという。
人気の商品は、老舗菓子屋「東京風月堂」と共同開発した「自衛隊ゴーブレット 撃」(1,080円)。薄焼き煎餅にクリームを挟んだ焼き菓子で、個包装とパッケージには同社が撮影したブルーインパルスの写真が使われている。他の商品も戦車や迷彩、ブルーインパルスなどがパッケージに入った自衛隊らしい商品が手に取られやすく、東京土産として購入していく人も多いという。
「普段入ることができない防衛省内で販売されているものが買えてうれしい」など、設置当初から反響があり、駅の利用者をはじめ若い女性などが購入。クリスマスや年末年始などのイベントシーズンには、売り切れ商品も出るほどだったという。
同社の吉田隼人さんは「商品を通して、今後も自衛隊を応援する活動をしていきたい」と話し、デザインを変えた新商品の販売も検討しているという。
営業時間は、平日=6時50分~22時30分、土曜=6時50分~21時30分、日曜・祝日=7時50分~19時30分。