神楽坂上交差点を起点に「坂上」「坂下」と呼ばれる神楽坂で、坂の上と下でそれぞれ街を見守る人気のキャラクター「ペコちゃん」「コボちゃん」がクリスマス衣装に着替えをし、人気を集めている。
神楽坂下にある「ペコちゃん」は不二家の人気キャラクター。「不二家 飯田橋神楽坂店」(新宿区神楽坂1)は日本で唯一「ペコちゃん焼」を販売しており、神楽坂名物の一つだ。店前のペコちゃんは真っ赤なワンピースにマントをかぶり、胸元にはゴールドの大きなリボンをあしらったかわいらしいスタイルを披露している。
一方、神楽坂上にあるのは早稲田通り沿いの「コボちゃん」のブロンズ像。昨夏の設置以来、新たな神楽坂の顔として活躍しており、四季の祭りや街の交通週間などさまざまな催しに合わせて数カ月ごとに衣装を変えている。衣装の着せ替えを担当しているのは、和風洋菓子店「ウッドマンズケーキ」(神楽坂6)の桜井絹江さんをはじめとした、商店街の婦人会。高さが約80センチと小さく、大人の視線からは気づかれにくいということで、目立つための工夫として着せ替えが始まった。
コボちゃんは、赤い大きなマントをかぶり、雪だるまのワッペンが付いた斜め掛けバッグという子どもらしいスタイル。頭部は成人男性ほどの大きさがあるため、大きさが調整可能なニット帽を選んだ。
桜井さんは「クリスマス時期は、特に写真撮影してくれる人が多くてうれしい。これをきっかけに神楽坂に興味を持っていただき、メイン通りだけではなく横道にあるたくさんのお店にも足を運んでもらいたい」と呼び掛ける。
コボちゃんは来年1月から、酉(とり)年にちなみ「酉」の衣装に着替える予定。