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神楽坂に「天婦羅あら井」 老舗「御座敷天婦羅天孝」がセカンドブランド

店内の様子。カウンターはコの字型で、どの席からも「揚場(あげば)」の仕事がよく見える。

店内の様子。カウンターはコの字型で、どの席からも「揚場(あげば)」の仕事がよく見える。

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 軽子坂上の兵庫横丁入り口に8月18日、「天婦羅 あら井」(新宿区神楽坂4、TEL 03-3269-1441)がグランドオープンした。席数はカウンター12席。

同店店内

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 1977(昭和52)年創業の老舗天ぷら店「御座敷天婦羅 天孝」(神楽坂3)のセカンドブランドとなる同店。コンセプトは「若い力で本物の天ぷらを世界へ」。カウンターでカジュアルに天ぷらを楽しめるスタイルで、ワインとのマリアージュも提案する。

 ハリウッドからニコラス・ケイジやレオナルド・ディカプリオも訪れるという「御座敷天婦羅 天孝」は、国内外の著名人御用達の人気店。接待利用がほとんどで、客単価は2万円以上。二代目店主の新井均さんは「『あら井』は『天孝』に接待で来てくださったお客さまが、家族や友人と普段使いしていただけるような価格帯にした。同時に、カウンターでお客さまに接することで若手の育成にもつなげていきたい」と話す。

 「江戸料理の伝統を継承しつつ、若いエネルギッシュな力で、天ぷらの魅力を世界に伝えていきたい」という新井さんは、職人にも、お客さんにも本物を経験してほしいという。「カウンターでお客さんとの接点を持つことで、顔を覚えてもらえたり、食べた瞬間に自然と出るお客さんのリアクションを知ったりすることは職人にとって大切な経験」とも。

 「世界での天ぷらの認識はとても低く、和食というとすしばかりが注目される。東京を含めたアジアを第1段階として、『天孝』が世界に進出するための実績をつくりたい」と新井さん。「野望や思いはたくさんある。自分一人で完結するのではなく、任せられる人間を育てられてこそ一人前。これからは『伝える』ということを大切にやっていきたい」と意気込みをみせる。

 夜のメニューは、「天ぷらコース」(8,500円)、「季節のおまかせコース」(1万1,000円~)。昼は「穴子天丼」「かき揚げ天丼」(各1,200円)と「お昼の天ぷらコース」(5,000円)のみ。

 営業時間は12時~14時、17時~23時。日曜・祝日定休。

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