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神楽坂に「BOOK&BAR余白」 本に囲まれた空間で酒と料理を提供

根井オーナー夫妻

根井オーナー夫妻

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 神楽坂上交差点近くの大久保通り沿いに4月5日、「BOOK&BAR余白」(新宿区白銀町、TEL 03-5229-7016)がオープンした。

同店外観

 壁一面の本棚と文庫棚を組み込んだ特注のカウンターに1200冊の本が並び、客が自由に閲覧することができる同店。席数はカウンター9席。店舗面積は5.65坪。

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 経営するのは、根井浩一さん・純子さん夫妻。店の構想は3年以上前からあったという。浩一さんは25年間勤めた出版社「平凡社」を退職後、最初は「本の街神保町」で店舗を探したが、神楽坂で出店することになったという。「神楽坂も出版社や印刷会社、本にまつわる人が多い街。実家が近いこともあり、縁があったのだと思う」と話す。

 店名は「行間を読む」「ページの白い部分」をイメージしてつけた。「多少キザに言うと、みんな日々の忙しさの中で意味や実体を求めることに四苦八苦していると思う。そこから離れて、暇とか退屈という時間の余裕の部分にこそ生きる過程を見いだすことが大切なのではないか。『余白』は、生活や日々のマージン」と浩一さん。

 店内に置く書籍は全て浩一さんの私物。ジャンルは、村上春樹、安部公房、筒井康隆など「好きな作家」の文芸書のほか、「平凡社」関連の物、お酒や食にまつわる物、映画、サブカル、写真集など多岐にわたる。

 店を始めるに当たり、村上春樹さんの期間限定サイト「村上さんのところ」に「路地裏に小さな店を出したい」と尋ねた所、「なかなかすてきそうなお店です」と回答をもらったことも後押しになったという。

 料理は純子さんが担当し、メニューは野菜を多く使った家庭料理が中心。ドリンクは、ビール、ウイスキー、焼酎、日本酒、ワイン、カクテルなど。ランチは「日替わり定食」(850円)を15食限定で提供する。

 浩一さんは「食べたり、飲んだりしながら、好きに本を読んでもらって、読み切れなければ貸し出しもする。次回来る時に持って来てもらえればそれでいい。きっと神楽坂に悪い人はいないから。地元の人たちに愛される店を目指したい」と笑顔をみせる。

 営業時間は、11時45分~14時(火曜~金曜)、18時~23時30分(火曜~日曜)。月曜、第1・第3火曜定休。

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