連日満席の居酒屋、新規予約は半年後に-四谷・荒木町「やまちゃん」

半年先まで予約が取れない荒木町の居酒屋「やまちゃん」。看板がないので、大きなのれんが目印。

半年先まで予約が取れない荒木町の居酒屋「やまちゃん」。看板がないので、大きなのれんが目印。

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 四谷・荒木町の居酒屋「やまちゃん」(新宿区荒木町、TEL 03-6457-7866)の予約が、非常に取りにくい状況が続いている。

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 同店は、奥湯河原や箱根、銀座などの店で料理人として働いていた経歴をもつ「やまちゃん」こと山上博三さんが今年2月にオープンした店。「料理の勉強は一通りやったので、次は魚の勉強をしようと築地で働き始めた」という山上さんが、毎朝築地市場で働きながら、夜は居酒屋を一人で切り盛りしている。店舗面積は8.7坪。カウンター8席と小上がり数席。

 人気は「飲み放題祭り」と名付けられた、おまかせ料理と日本酒、ビールが飲み放題で5,000円のコースで、刺身や焼き物、揚げ物などその日築地で仕入れた新鮮な魚介を使った9種類前後の料理と、常時約25種類を取りそろえる日本各地の地酒を提供する。

 オープン当初はアラカルトで注文を受けていたが、オープンキャンペーンとして始めた「飲み放題祭り」が口コミやmixiなどで広がり人気店に。年内で終了する予定が2度の期間延長を行い、来年5月末まで延長した。毎日2時間ほどの睡眠時間しかとれないという山上さんは「(ここまでの反響があるとは)想像していなかった」と話し、「最初はフリーのお客さまだけで、徐々にオペレーションに慣れていこうと思っていたので店をオープンすることを誰にも知らせてなかった。看板を出さずに大きなのれんで中が見えないようにしたのも、この方が、お客さんが来ないんじゃないかと思って…」と笑う。

 「新鮮な旬の魚介を使った料理と時間制限無しの飲み放題で5,000円」という価格の安さに来店客から心配されることもあるというが、「利点も多い」と山上さん。「予約のお客さまだけなので食材のロスがまったくない。酒の回転が早くなり、劣化しないしロスが出ない。日本酒を提供するときには、一升瓶ごとお客さまにお渡しして注いでいただいているので、その分の人件費がかからない。お客さまに協力してもらっている分、安く提供できている」と話す。

 来店客の多くは、帰り際に次回の来店予約をして帰ることが多く、現在予約を受けられるのは早くても来年4月5日(10月20日現在)になるという。

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