「37年つぎ足しカレー」の行方は?-神楽坂の老舗喫茶、今夏一時閉店

神楽坂の老舗喫茶店「トレド」を切り盛りする矢留さん夫妻。

神楽坂の老舗喫茶店「トレド」を切り盛りする矢留さん夫妻。

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 神楽坂・小栗横丁で営業を続ける老舗喫茶店「トレド」(新宿区神楽坂2、TEL 03-3268-5531)が、今年の夏ごろに一時閉店することが分かった。神楽坂2丁目周辺は東京理科大学による再開発が予定されており、店舗が次々に閉店した「シャッター通り」になっている。同エリアで営業を続けるのは同店を含めわずか。

トレドのカレー

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 東京理科大学の計画によると、新築ビルの敷地面積は約1,467平方メートルで地下1階、地上7階建て。1、2階にテナント、3階に地権者の住居が入り、4階以上に同窓会の活動と卒業生の交流施設や校友父母支援施設、大学関連施設などを予定している。今年8月から解体工事が始まり、2011年春の竣工を目指す。

 夏ごろまでの営業を決めた同店のオーナー・矢留楯夫さんは4月末、神楽坂通りに一時閉店を告げる張り紙を掲示した。張り紙を見た新規の来店客も増えており、東京理科大の卒業生が20年ぶりに来店したというエピソードも。

 同店は店舗兼住居で、矢留さん夫妻は夏から仮住まいでの生活となる。仮店舗も探しているというが現段階ではまだ見つかっていないといい、1972年の創業当時から37年つぎ足し続けた「カレー」について「どうしようかと思っている」と矢留さん。「つぎ足し続けてご近所に配ったり、家の1室で食べさせたりしたいんだけどね…」とも。

 約2年の期間を経て戻ってくる新「トレド」は、新築ビルの小栗横丁に面した1階部分、現店舗とほぼ同じ場所に2011年夏のオープンを予定している。

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