恋愛やビジネスのきっかけに-「神楽坂で食事交流会」が人気

5月27日に神楽坂エリアの「軍鶏郭」で行われた第6回「神楽座会」の様子

5月27日に神楽坂エリアの「軍鶏郭」で行われた第6回「神楽座会」の様子

  •  

 「いくつかの交流会に参加してきた中で、参加者は起業している方や同業種の方が多く、同じ話を繰り返ししていることに気付いた。そうした交流会とは別の路線で、気軽に楽しめて互いの価値を高めていける交流会を開催したいと思った」――そう話すのは「神楽座会」を主宰する小原州開(おはらくにはる)さん。

「神楽座会」代表の小原さん

 神楽坂の飲食店で1、2カ月に1度のペースで不定期に開催されている食事会「神楽座会」が人気を集めている。神楽坂の企業に勤務する小原さんが立ち上げた同会は、昨年9月に参加者4人からスタートし、現在までに6回を開催。場所は神楽坂で、内容が食事会という以外に特に決まりごとはなく、参加は同会のウェブサイトで受け付けている。

[広告]

 「人数を増やしていくことが目的ではない」という同会だが、参加者の数は回を重ねるごとに8人、10人、33人、50人、55人と増えている。今月27日に開催した第6回は「20~30人」という想定を大きく上回る参加希望の申し込みがあったため、受け付けをストップしたほどの人気ぶりだ。

 同会では、交流会で目にする名刺を交換しながら自己紹介をする光景はほとんど見られず、食事と会話を楽しみながら参加者同士が交流を深めている。参加者の多くは神楽坂の在住者や神楽坂周辺で働く人たちで、男女問わず20代の学生から50代の会社社長までと幅広い。1人での参加や初めての参加者が約半数を占め、毎回違う人が集まるという。小原さんは「1度参加した人が友達を連れてきてくれて、その友達がまた違う人を連れてきてくれる。いい人がいい人を連れてきてくれるので、参加者から『来ている方々は良い人ばかりですね』と言われることがあるが、『そう言うあなたがいい人だからですよ』と言いたくなる」と笑顔を見せる。

 参加者の数が増えるにつれ、「皆さんがなぜ気軽に参加してくれるのだろう」と考えたという小原さん。同会は入会金などの費用は発生せず食事代のみで参加することができることから、「営利目的ではないこと、食事をメーンにした会の中でいろいろな人と話ができる気軽な感覚が受け入れてもらえているのでは」と分析する。

 小原さんは以前仕事で多忙を極め、気付けば知人・友人との交流も極めて少なく、自宅に引きこもりがちな時期があったという。これではいけない、と異業種交流会などへ参加を通じて互いの価値を認め合ったり、自身の価値観を研ぎ澄ましたりすることができる出会いの素晴らしさに気付いたことが、同会の立ち上げにつながっている。

 自身の経験から「会社名や役職などで相手を見るのではなく『人』としてみてくれる人に魅力を感じる」という小原さんは、「いろいろな人に触れることが、自分のモチベーションを上げる一番の方法。恋愛でもビジネスでも何かのきっかけになる場になればいいと思っている。仕事柄、『人を楽しませて、喜ばせて、驚かせて、感動させる=エンターテインメント』だと考えているので、『神楽座会』も小さなエンターテインメントの場として活動していきたい。気軽に気楽に参加してもらえれば」と話す。「神楽坂以外の街で同じような取り組みをしたい人がいれば支援したい」とも。

 次回開催は未定。