地域住民の強い思いから「新公園」誕生-シンボルは1本の老桜

1本の桜の木が象徴的な「新宿区立富久さくら公園」。桜の下で花見を楽しむ親子連れの姿も見受けられる。

1本の桜の木が象徴的な「新宿区立富久さくら公園」。桜の下で花見を楽しむ親子連れの姿も見受けられる。

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 新宿区は4月5日、「新宿区立富久さくら公園」(新宿区富久町)を開設した。広さは4550.79平方メートル。

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 同公園は、もともと公務員宿舎として使用していた土地。地域住民の強い希望により、売却予定だった土地の一部を区が取得し公園を設けた。

 公園の北側には1本のソメイヨシノの老木があり、毎年花を咲かせる地域のシンボルともいえる存在。この桜の木は、これまでも地域住民らが花見を楽しむ場所の一つであったため、そのままの場所に残したという。

 公園の開設にあたり、周辺町会の有志らが「富久公園を考える会」を結成。「桜を残す」「地域の交流ができる」「災害時に役立つ」など公園デザインのアイデアを出し合い、区と協働のワークショップを重ねて公園プランを作成したほか、今後も公園サポーターの中心として区とともに維持管理を行っていく。

 完成した公園には、遊具や芝生広場のほか、耐震性防火貯水槽やかまどベンチ、災害用トイレ、ソーラー照明灯などの防災設備を設置。地域住民らのコミュニティーの場としてだけではなく、緊急時の一時避難場所としての役割も担う。

 現在、芝生の根付けを行っている芝生広場の開放は、梅雨明け以降を予定している。

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