秋と春の競演?-新宿区最大の「イチョウ」と「桜」を同時にめでる

四季桜の背後には黄金色のイチョウ

四季桜の背後には黄金色のイチョウ

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 都営大江戸線・牛込柳町駅に近い幸国寺(新宿区原町2)にある新宿区最大のイチョウが黄金色に輝き、花をつけた四季桜とのコントラストが不思議な風景を生み出している。

新宿区の天然記念物に指定される大イチョウ

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 1630年に開かれ400年近い歴史のある同寺は、新宿区の天然記念物に指定されている大イチョウがあることで知られる。このイチョウは、樹齢500年以上と推定され、幹の周囲は5メートル、高さは約16メートルにも及ぶ。

 境内にある「幸國寺大銀杏記録の碑」によると、1998年に突然緑の葉を落とす異常事態となり、専門家に「体力の無い樹木のため徹底的な治療が必要」と診断されるが、大イチョウと縁の深い人たちにより「大銀杏延命施術浄財勧募」が行われ、多くの理解者・協力者と優れた技術で危険な状態は回避できたという。

 参道にある1本の「四季桜(お会式桜)」も現在薄いピンク色の花を数多くつけ、黄金色の大イチョウと同居する稀有(けう)な景色を目のあたりにすることができる。「春と秋が一緒に見られる不思議な風景」と同寺の28代目住職の矢嶋泰淳さん。

 通常四季桜は10月から4月までの寒い季節に咲く桜だが、同所の桜は「最近の異常気象のせいなのかわからないけど、花の数の多い少ないはあるけど、ほぼ1年中咲いている」と矢嶋さんは話す。

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