ミシュラン覆面調査員になる条件は?-年間500食にホテル100泊

9月4日に行われたトークショーでのミシュランガイド総責任者ジャン=リュック・ナレさん

9月4日に行われたトークショーでのミシュランガイド総責任者ジャン=リュック・ナレさん

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 日本ミシュランタイヤ(千代田区富士見1)が11月21日に発売し、現在各種ベストセラーのランキングで上位に入っている好調な「ミシュランガイド東京2009」。同書で実際の「格付け」を行う調査員について、同ガイド総責任者ジャン=リュック・ナレさんに聞いた。

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 今年9月4日にシブヤパブリッシング(渋谷区)行われたトークイベントやその後の取材の中でナレさんは東京版の覆面調査員について、「外部スタッフではなく、すべて同社の従業員。今回は6人で調査をし、うち4人が日本人」であることを明かした。同調査員は、私的な感情を振り払い、年間に500~600食を食べ、ホテルに100泊し、日々レポート活動を行う。費用については「コストではなく投資」だと語り、回収には通常3~5年かかるところが昨年の東京版では、ガイドブックの予想を超える売り上げにより1年で回収できたという。

 同調査員になる条件として、ナレさんは「(広く一般に)顔が知られていないこと」に続けて、「情熱」「眼力」「レポート能力」などを挙げた。同社の調査員は、レストランやホテルに従事者を中心にヘッドハンティングやオーディションなどにより決まるという。

 あえて「覆面」調査を行うことについて、ナレさんは「お店のための調査ではなく、あくまで読者のための調査」であることを強調。一般客に通常提供される料理やサービスを調査するために「身分を明かさない」ことにしていると話す。

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