和食店「荒木町 花びし」(新宿区舟町3、TEL 03-5990-2256)が7月12日、四谷・荒木町にオープンした。店舗面積は15坪。席数は、カウンター=5席、テーブル=20席。経営はリフレイズ(豊島区)。
社長の早石康英さんは、父親が天ぷら店を営んでいたことから「飲食業界に進んだのは自然な流れだった」という。すし店などでの修業を経て和食店を開いた。自身も店で腕を振るいながら、現在では4店舗の飲食店を経営する。「花びし」は新橋に続く2店舗目の展開だが、「荒木町では、よりプライベート空間を重視した店作りを行う」と早石さん。
店名の由来は、花をひし型にあしらった「花菱(びし)紋」。平安時代には公家の装束や調度品に用いられ、江戸時代には武家や商人にも広く使われた歴史を持つという。早石さんは「花菱紋の歴史は、私がイメージする『手が届くぜいたく』を実現する店とつながる部分がある。くずし割烹(かっぽう)のようなイメージで、肩肘張らず楽しんでいただける店を目指す」とも。
メニューは、当日注文できるコース料理のほか、アラカルトなども用意。2時間飲み放題付きのコース料理は「笠松」(9,500円)、「花菱」(1万2,000円)、「黒松」(1万5,000円)の3種類。各コースは、ノドグロの塩焼きが1人につき1尾付く。「私自身が納得できる味のノドグロを仕入れたいため、季節により全国各地から仕入れる。良いノドグロはしっかりと脂が乗り、深いうまみを感じられる」とも。そのほか、「ふわふわ海老(エビ)真丈(しんじょう)」なども人気だという。アルコールは日本酒や焼酎などを取りそろえ、季節限定の日本酒も5~7種類を用意する。
早石さんは「新橋の店と異なり当店は近隣住民の方の利用も多く、アラカルト料理も多く出る。接待や食事会などの利用はもちろん、気軽に足を運んでゆっくりと時間を過ごしてもらえれば」と呼びかける。
営業時間は17時~24時。土曜・日曜・祝日定休。