コーヒースタンド「Donish Coffee Company(ドニッシュコーヒーカンパニー)」(新宿区袋町、TEL 03-6555-2590)が神楽坂にオープンして、3月6日で2カ月がたつ。
店主の神藤翔太さんは異業種に携わっていたが、スペシャルティコーヒーと出合い、コーヒーの道を志した。都内でバリスタとして経験を積み、2021年に焙煎(ばいせん)所として事業をスタートしたという。「きっかけは、スペシャルティコーヒー店で飲んだエチオピアの浅いりコーヒー。フルーティーで華やかなコーヒーはそれまで飲んだことがなく、衝撃を受けた。同じように、多くの人に従来の概念を覆すようなコーヒーを知ってもらいたいという思いが強くなり、コーヒーを仕事にしようと決意した」と振り返る。
創業からオンラインショップや卸売り、委託焙煎などを行っていたが、「お客さまの顔を見てコーヒーをいれたい」と考え、店を持つことにしたという。神藤さんは「焙煎所としての役割も担うコーヒースタンドにすることで、良いコーヒーの提供に注力したかった。豆の風味を引き出すために、気温や湿度によって焙煎方法を細かく調整している。フレッシュで華やかな香りを感じてほしい」と話す。
そろえるのはスペシャルティコーヒー。メニューは、「ハンドドリップ」(600円~)や「カフェラテ」(580円~)などのほか、コーヒー豆や焼き菓子なども販売する。「スペシャルティコーヒーらしさを感じられる生産地や特性の豆を仕入れる。人気のカフェラテは、一般的な深いりのものに加え、フルーティーな浅いりの豆も用意する」とも。オリジナルのブレンド豆として、神藤さんが神楽坂に持つ「華やかなイメージ」を表現した「神楽坂ブレンド」もそろえる。
セミナーなども不定期で開くという神藤さん。「コーヒーは飲むだけではなく、豆を買って自宅でいれるなどの楽しみ方もある。コーヒーセミナーなど幅広い取り組みを通じで、コーヒーの魅力を伝えていきたい」と意気込む。
営業時間は10時~17時。火曜・水曜定休