展覧会・アートフェア「CURATION FAIR(キュレーションフェア)」が現在、九段下「kudan house(九段ハウス)」(千代田区九段北1)で開催されている。主催はユニバーサルアドネットワーク(中央区)、東邦レオ(大阪市中央区)。
アートイベントなどを企画する同社。通常は一般公開されていない歴史的な建造物を会場とすることで、「日本独自の美や芸術の在り方」を知る同イベントを企画したという。シニアアドバイザーとして山本豊津さん、キュレーターとして遠藤水城さんが参加した。担当者は「キュレーターによる展覧会で作品の社会的意義を読み解き、ギャラリーが出展するアートフェアで作品をコレクションしていただく、これまでにないアートイベント。歴史ある九段ハウスという特別な空間で、ゆっくり鑑賞していただければ」と話す。
会場の「kudan house」は、1927(昭和2)年に実業家である山口萬吉の邸宅として竣工し、現在は国の登録有形文化財に登録されている。今回、地下1階・地上3階の計4フロアに作品を展示する。イベントは「時間」を軸に、展覧会「美しさ、あいまいさ、時と場合に依(よ)る」と、アートフェア「Art Kudan(アート クダン)」の2部構成で開催し、会期が異なる。
アート展覧会では、パブロ・ピカソやカズ・オオシロなどの作家による作品30点i以上を展示している。「古美術から近代美術、現代美術まで幅広いジャンルの作品を集めた。キュレーターのほか、アーティストや振付師なども展示構成に携わっているので、展覧会設計のコラボレーションにも注目していただければ」とも。
アートフェアには、小山登美夫ギャラリーや東京画廊+BTAPなど15のギャラリーが参加する。テーマを「時所望」とし、花を入れる楽しみを茶室の客に譲る作法「花所望(はなしょもう)」を由来とした。
展覧会は3月3日まで。開館時間は10時~21時30分(土曜・日曜・祝日は21時まで、最終日は18時まで)。前売り入場料は、一般=2,200円、学生=1,200円。アートフェアは3月9日~11日。開館時間は11時~19時。入場料は、一般=2,500円、学生=1,500円。