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四谷・若葉に「うんてん洋菓子店」が本土初出店 紅イモやサトウキビ使う

「うんてん洋菓子店」ストマネジャーの池田麻衣さん

「うんてん洋菓子店」ストマネジャーの池田麻衣さん

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 スイーツ専門店「うんてん洋菓子店」(新宿区若葉1)がオープンして、2月22日で2カ月がたつ。席数は10席。

「うんてん洋菓子店」の生菓子

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 2021年に5人のメンバーで立ち上げたという同店は沖縄に2店舗を展開し、四谷店は初の「本土店」となる。店名は、立ち上げメンバーの中の一人の苗字から。

 ストアマネジャーの池田麻衣さんは「食材の廃棄軽減や環境を考慮した店を作りたいと考え、共感したメンバーで始めた店。規格外のフルーツや野菜などを余すことなく使うほか、沖縄の観光業が落ち込んで、多くなってしまった廃棄をなくしたいという思いも強い」と話す。

 使う材料は、国産の小麦粉やバター、沖縄県産の黒糖や紅芋、きび砂糖、卵など。「保存料を使わず、シンプルで素材の味を感じられるような菓子を作る。使う素材はなるべく身近なところから取り寄せ、輸送による環境負荷を軽減する」とも。

 焼き菓子は、サトウキビ搾汁後の搾りかすである「バガス」を使った「めぐるクッキー」(250円~)、「おきなわレモンのケーキ」「おきなわ黒糖ケーキ」(以上330円)など。一個売りのほか、贈答用の詰め合わせなどもそろえる。バガスは燃料などとして使われることもあるが、量が多いため使いきれず廃棄されることも多いという。「バガスを使った菓子は作ることが難しいが、試行錯誤し納得のいく仕上がりになった。沖縄でも人気のある商品。吸水率が高く、使える菓子は限られてしまうが、栄養価も高く食感も良い焼き菓子になる」とも。

 生菓子は、紅芋は皮ごと使った「紅芋(イモ)モンブラン」(650円)や、豆乳クリームを使った「いちごのショートケーキ」(800円)などを注文を受けてから仕上げる。四谷店オープンに伴い、地名にちなんだ限定菓子「プラントベースの若葉パイ」(500円)も考案した。

 近隣は住宅地だが、迎賓館赤坂離宮も近いことから緑も多い。「散歩ついでにお茶に立ち寄る方に加え、贈り物を選ぶ方も多い。利用してもらうことで、私たちの思いにも共感してもらえたらうれしい。気軽に立ち寄っていただければ」と呼びかける。

 営業時間は、10時30分~17時。日曜・月曜定休。

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