飯田橋のカナルカフェ(新宿区神楽坂1)で9月5日、「外濠水上コンサート2023 奏(かなで)」が開催される。
今年で13回目を迎える同コンサートは、2007(平成19)年に都内9大学の大学・大学院生が集まり、外濠周辺の環境や空間性を考察する「外濠の水辺環境に関するワークショップ」を開いた際、ボートを使った水上コンサートの案が出たのが開催のきっかけ。発足当初は、法政大学の学生団体が企画運営していたが、その後、同大の陣内研究室が中心となり活動を継続した。現在では、法政大学・東京理科大学・東京工業大学・日本大学・東京都立大学など11 人から成る「奏実行委員会」が主催する。
「東京に残る外濠・水辺空間の利用を通し、水辺活用の価値を社会に発信する」ことを目的として活動する同団体は今回初めて、近隣地域の商店会などと連携した。コンサート内では、外濠や近隣地区にまつわるクイズイベントなども開催する。
実行委員会代表の坂本海斗さんは「私自身は、都内のビル群を支えるかのように残る江戸城の石垣にロマンを感じ、外濠市民塾の一員としても活動する。水辺の魅力は、その風景や心地良さ。奏実行委員会としても活動することで、外濠の良さをより多くの人に知ってもらいたい。地元の方々に私たちの活動を知ってもらい、地域全体で外濠活用を進めていければ」と話す。外濠市民塾は、法政大学や東京理科大学、近隣企業などが中心になって外濠の環境改善活動などを行う団体。
プログラムの参加団体は慶応大学のクロスオーバー研究会をはじめ、法政大学の二部モダンジャズ研究会など。観覧席はテラス席(3,000円)・ボート席(3,200円)・テラス・ボート席(3,400円)の3種類で、当日席を含む計113席を用意する。
17時30分開演。