江戸川橋のアートギャラリー「Takashi Somemiya Gallery(タカシ ソメミヤ ギャラリー)」(文京区関口1、TEL 03-3267-0337)で現在、10周年を記念した展覧会「Gallery Show 10th annniversary」が開催されている。同ギャラリーは2012(平成24)年の7月7日にオープン。コロナ禍の影響を受け、周年展覧会を11月に延期した。
「Takashi Somemiya Gallery」展示会の様子
オーナーの染宮隆史さんは以前から絵画販売に携わっていたが、若手アーティストの発掘に注力したいと独立。10年前にギャラリーをオープンしてから、多くのアーティストの絵画作品を展示してきた。「独立した当時、アート業界の市場性は低かったが、徐々にマーケットが確立されてきた。ギャラリーとしては才能あるアーティストの発掘に携わることができ、面白みを感じた10年だった」と振り返る。
コロナ禍でギャラリーの営業を中止しなければならなかったが、一方で絵画作品をオンラインで購入することに抵抗がなくなった人も増えたという。「社会全体で見ると大量生産・ロープライスの時代が終焉(しゅうえん)を迎え、アートのように多少値は張るが付加価値のあるものを求める時代という印象を受ける」とも。
同展では、ギャラリーオープンからこれまでに展示実績のある10人のアーティストの40点以上の作品を一堂に展示する。「ようやくギャラリーを再稼働できた。新しいアーティストを見つけるなどの取り組みも復活させたい。世間的に高まっているアートニーズに応えられるよう、これからもまい進したい」と意気込む。
営業時間は木曜・金曜・土曜13時~18時。11月19日まで。