神楽坂に「日本料理 一凛(いちりん)」(新宿区袋町、TEL 03-6265-0554)がオープンして2カ月がたった。オープン日は7月7日。同店は2002(平成14)年、神宮前で開業した日本料理店。コロナ禍の影響を受け、2020年に閉店を余儀なくされたが、神楽坂で再び店を開いた。席数は、カウンター=8席、テーブル=10席。
店主の橋本幹造(みきぞう)さんは「シンプルかつ妥協を許さない、季節感あふれる料理をこれまで提供してきたが、コロナ禍で苦戦した。以前の店を閉めてから、料理人としての誇り、店の存在意義や価値を再確認し、改めて神楽坂で店を開くことを決めた」と話す。
メニューは「おまかせコース」(2万2,000円)など。食材は、金沢、福井、京都など全国各地から季節に合わせて仕入れているという。「日本料理の特徴は、五味(甘い・塩辛い・酸っぱい・苦い・辛い)五色(白・黒・黄・赤・青)五法(焼く・煮る・揚げる・蒸す・生)。ほかには例を見ない『引き算』の料理。素材の良さを引き出し、最小限の調味で味を整え、季節の味覚を存分に感じてほしい」と話す。
今後は、アラカルトメニューの提供やランチ営業も検討しているという。「真摯(しんし)に食材と向き合い、お客さまの笑みがあふれるように精進したい。皆さんの来店を楽しみにしている」と呼びかける。
営業時間は18時~22時。日曜・祝日定休。