神楽坂に愛媛郷土料理店「鯛(たい)料理とワインのお店 瀬戸神楽」(新宿区神楽坂3、TEL 050-5589-3568)がオープンして2カ月がたった。オープン日は6月26日。席数は、カウンター=6席、ボックス席=7卓。
神楽坂の「鯛料理とワインのお店 瀬戸神楽」瀬戸の鯛めし茶漬け
愛媛郷土料理を中心とし、愛媛直送の鯛料理を提供する同店。「鯛の5種づくり」(2人前6,000円)は、鯛1匹を刺し身や塩焼き、天ぷら、朴葉(ほおば)焼き、鯛茶漬け(または鯛そうめん)から成る。ワインにも力を入れ、「料理に合うワインというより、ワインに合う鯛料理を作っている」という。各国からセレクトしたワインや瀬戸内の果物を使った酒も取りそろえている。「生レモンサワー」「凍結瀬戸内レモンサワー」「瀬戸内レモンチェッロ」「アメリカンレモネード」「みかんハイボール」(以上660円~)など。
和食料理人として23年間の経歴を持つ店主の川又雄太さんは「自分の店をやってみたいと考え、この度独立した。故郷でもある瀬戸、特に愛媛の郷土料理を神楽坂から伝えていきたい。当店の料理を通して愛媛を感じてもらい、訪れるきっかけになれば」と話す。瀬戸をテーマに鯛料理にフォーカスした理由については、「いろいろな食材を使うとSDGsの面で食品ロスが多く発生してしまうことを考え、捨てるところがほとんど無い鯛を使った料理を提供しようと考えた。鯛とワインは結構難しいが、あえて挑戦した」とも。
「地方出身や地域の人同士でもつながりを持てるような場所としてコミュニティーを広げていくことも目標にしている。スタッフとお客さまがたくさん話して楽しく過ごせる環境を作っていきたい」と意気込みを見せる。
店内は、黒を基調に落ち着いた空間をイメージしたという。七輪で鯛を焼く職人技を目の前で見ることができるカウンター席や、ゆったりとしたボックス席を用意。ボックス席に仕切りを設けた8人用の半個室では、窓から神楽坂通りを眺めることもできる。
メニューは、瀬戸神楽名物「愛媛県産ブランド真鯛(まだい) 瀬戸の荒煮付け」(1,680円)、「鯛のお造り3種もり」(2,980円)、「愛媛県南予地方 伊予水軍ひゅうが飯」(1,320円、小=680円)、愛媛県産のほうじ茶をかけて食べる「瀬戸の鯛めし茶漬け」(1,080円、小=660円)、「鯛のアクアパッツァ」(1,680円)など。
「刺し身しょうゆは愛媛産のものを取り入れ、鯛のあらなどでだしを合わせて作っている。一番食べてほしいのは鯛の造り。普通は薄く作られることが多いが、愛媛にで食べた造りがとてもぶ厚くおいしかった。東京でも体験していただければ」
営業時間は、ランチ=11時~15時、ディナー=17時~23時(日曜・祝日は22時まで)。月曜定休。