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九段にアジアンジンジャーエール専門店「孝芳堂」 スパイスにもこだわり

「孝芳堂」ジンジャーエール

「孝芳堂」ジンジャーエール

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 九段南に6月19日、アジアンジンジャーエール専門店「孝芳堂(こうほうどう)」(千代田区九段南4)がオープンした。同店はジンジャーエールの工房兼店舗で4席を設ける。

「孝芳堂」店内

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 店長の城垣誠朗さんは4年前、ジンジャーエールの開発を始めた。「祖母が母にしていたように、母も私の身体を気遣って、よくショウガを食べさせてくれていた。今度は私が、ショウガを使った飲み物であるジンジャーエールで、たくさんの人を元気づけたいという思いで店を開いた。4年かかったが、ようやくジンジャーエールが完成した。クラウドファンディングを活用したことで、開店前から支持を得られた」と話す。店名の由来は、子どもが老人を支える姿から生まれたという漢字「孝」を使い、「幅広い世代に、芳しく、気品の高いものを届けたい」という願いを込めた。「孝芳」は城垣さんの母親の名前でもあるという。「後世にこの名を残して親孝行になれば」とも。

 メニューは「甘口ジンジャーエール」「辛口ジンジャーエール」(以上700円)。土佐のショウガと、台湾の代表的なミックススパイス「五香粉」でも使われるスパイスを使い、香りの強いアジアンテイストなジンジャーエールに仕上げた。骨炭不使用の北海道産てん菜由来の砂糖を採用し、ビーガンにも対応する。「甘口は、ショウガのえぐみを抑えてうまみを最大限に引き出した爽やかな甘みが特徴。辛口は、ショウガらしい要素を生かすため、加工方法やスパイスの配合を研究した。スパイシーなのにフルーティーな味わいで、ショウガ好きにも納得いただけるはず。清涼飲料水製造業許可を取得したので、今後は工房内で製造したジンジャーシロップも販売する予定」とも。

 店内は、無機質と有機質の要素を組み合わせることで「西洋と東洋の融合」を表現したという。「カウンターは、ヨーロッパで家具に使われる銅天板を使っている。西洋で生まれたジンジャーエールと東洋のカルチャーの調和を内装にも取り入れた。店内で香り高いジンジャーエールを飲んでもらえれば」と話す。

 営業は土曜・日曜の11時~17時。

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