曙橋に和牛ステーキと懐石料理「東いち(あずまいち)」(新宿区住吉町2、TEL 050-5589-2296)がオープンして2カ月たった。オープン日は5月26日。席数は、カウンター=6席、テーブル=4席。
店主の伊東禄弘(よしひろ)さんは宮崎県出身。料亭やホテルなどで約40年間、日本料理に携わってきた。「客に楽しんでもらい、自分も楽しみながら料理を作りたいと思い独立を決めた。店名は、東京の名店になりたいという思いを込め、佐賀の銘酒『東一』の酒蔵にも公認してもらい名付けた」と話す。
料理は、わんや焼き物を順に提供する「懐石」(1万6,500円)。「水茄子(なす)と小芋の含ませ煮 餅粉揚げ」など、各皿は季節に合わせて毎月変わるという。和牛ステーキは、黒毛和牛と近江牛から選ぶことができ、部位もヒレとサーロインを用意する。「一つ一つの料理に四季の食材をふんだんに使うので、料理を通して季節を楽しめるのも日本料理の特長。和牛は、長年の飲食経験から肉質の良いものを仕入れる。良い食材を丁寧に手仕込みで料理を仕上げることで、おいしさを追求している」と話す。一皿一皿に手間暇をかけているという伊東さん。懐石料理の要となる「わん」に使う削り節は手動の機械で都度削るなどして香りを引き立てている。
「手間をかけるのはもちろん、客のためを思いながらつくることも料理のおいしさにつながる。こぢんまりとした店を構えたのも、客と料理に目が行き届くようにしたかったから。懐石料理を気軽に食べにきてほしい。東一も含め、希少な日本酒も多く取りそろえているので、シーンに合わせて肩肘張らずに宇日本料理を楽しんでもらえれば」とほほ笑む。
営業時間は18時~23時。