江戸川橋にコーヒースタンド「BIKAS COFFEE(ビカスコーヒー) 東京・江戸川橋店」(文京区関口1、TEL 080-6656-2100)がオープンして半年がたった。オープン日は昨年10月10日。席数は、カウンター=3席、ラウンジ利用席=10席。
「BIKAS COFFEE東京・江戸川橋店」CEOの菅勇輝さん
同店はコーヒーのテイクアウト販売を基本とし、週末限定でラウンジ利用が可能(1日1,500円、コーヒー1杯無料)。ラウンジ利用は申し込み不要。
2019年12月にビカスコーヒーを事業化し、ブランド立ち上げ当初からECサイトでの販売を展開していた。「コーヒーを通して日常から社会に貢献できる人を増やし、ネパールの雇用を支えたい想いからブランドを立ち上げた。生産者と消費者をつなげるようなコーヒーを目指している。実際にコーヒーを飲みながら世界観を感じることができる空間として、初の実店舗を江戸川橋に開いた。元々、江戸川橋に店を構える予定はなかったが、縁あって、ここで開店する運びとなった」という。
同ブランドは、クラウドファンディングでも活動を行っている。ネパール・ハルパン村にオーナーの名前が入ったコーヒーの木を植えるプロジェクト「BIKAS COFFEE VILLAGE」も実施しており、昨年150本の苗の植樹に成功している。ネパール農村部の雇用安定化を図り、出稼ぎによる人口流出の阻止に貢献するという。
ブランドマネージャー兼プロダクトマネージャーを務めるCEOの菅勇輝さんは「コーヒー植樹を通して『GLOBALACTION(グローバルアクション)』というビカスコーヒーに集まるヒトたちが持つ共通の価値観(理念への共感)のもと、個人価値(そのヒトにとっていいコト)をカタチにすることを通じて、経済・社会の価値も生み出していくアクションを世界に向けて発信するため、ネパールに今年12月、『BIKAS COFFEEネパール・カトマンズ本店』をオープン予定。オープンに向けたクラウドファンディングが5月1日に始まる。今回のクラウドファンディングでは、単なるカフェ開業における資金調達ではなく、全てのリターンに『ハルパン村に自分の名前が入ったコーヒーの木を植樹できる権利』が付く」と話す。
コーヒー豆は、ネパール・ハルパン村で採れた豆を採用している。「BIKAS」はネパール語で「発展」という意味を持つ。「浅いりで、スッキリと飲みやすいのがネパールコーヒーの特徴。ハルパン村から直接仕入れており、その村以外の豆は取り扱わない。誰もが手に取りやすいコーヒーを通して、全ての人が社会に貢献できるアクションを生み出すことを目的としている」とも。
メニューは、「ハンドドリップコーヒー」(600円)、「オレ」(650円)、「スペシャルオレ」(700円)。ドリンクチケットも販売しており、1枚=500円、5枚=2,250円(1杯450円)、10枚=4,000円(1杯400円)。土産用などに豆も販売。豆・粉100グラム=1,500円、ダンク式コーヒー3パック=900円、5パック1,500円。ドリンクチケットやコーヒー豆などはオンラインショップでも扱う。
菅さんは「オープンしてから半年、今までオンラインやマルシェでの出店でコーヒーを提供してきたが、実店舗を持ったことでリアルにビカスコーヒーを日常から届けられる場所になり、ファンの人たちが週末に集まってコミュニティーができていると感じている。この地に根付いたからには、地域の方々に楽しんでもらえる場所になっていけたら。平日はフラッと立ち寄って気軽にスタッフと話して休憩したり、週末は遊びに行く感覚で来店していただけたらうれしい」とほほ笑む。
営業時間は、平日9時30分~17時、土曜・日曜・祝日は10時~20時。