九段下に3月14日、スリランカカフェ「Stutea(ストゥーティー)」(千代田区九段南3、TEL 03‐6272‐3779)がオープンした。同店は、スリランカの紅茶や軽食を提供する。経営はトウヨウ貿易(港区)。席数は11席。
代表の岸澤可乃さんは「当社は、アジア地域に日本製の機械を輸出している貿易会社。ラオスへ京都のバスを輸出した時に、ラオス名誉領事と知り合い、ご縁でスリランカ名誉領事を紹介いただいた。スリランカ名誉領事と話す中でスリランカ産の紅茶を扱うことになり、店を開くことになった。本場の紅茶のいれ方はもちろん、スリランカ紅茶の歴史的な背景から紅茶の種類まで幅広い知識を伝授してもらったので、スリランカの魅力を存分に伝えていきたい」と話す。
店名の由来は、スリランカの公用語の一つであるシンハラ語から。「シンハラ語で『Stutti(ストゥーティー)』は『ありがとう』の意。英語で紅茶の意である『Tea』と掛け合わせたつづりにした。常に感謝の意を込めてメニューを提供している」とも。
メニューは、「セイロンミルクティー」(528円)や「チャイ」(600 円)などをはじめ、カレーをバナナの葉で包んだ「ランプライス」(1,760円)などの食事も用意する。「紅茶は、ヌワラエリヤやディンブラ、キャンディー、ウバなどといったスリランカの産地で採取した茶葉を使っている。注文を受けてから茶葉を蒸らし、時間をかけていれることで茶葉本来の香りを感じられるようにしている。紅茶はとても繊細で、茶葉の量、蒸らし時間、水の温度で大きく風味が変わる。紅茶以外にも、スリランカを代表するランプライスなどの軽食も用意し、普段味わえないスリランカ料理を楽しんでもらえるようにした」とも。
「食に関して、国の背景や国民の思いも併せて提供したい。そのために、新メニューの開発やスリランカ雑貨の販売なども予定している。人や国同士のつながりは、本業の機械業でも大切にしてきた私たちにとって重要なこと。地域の人々に愛される店になれるよう、今後も精進していきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は9時~19時(土曜・日曜は18時まで)。