凸版印刷が運営する印刷博物館(文京区水道1、TEL 03-5840-2300)「P&Pギャラリー」で現在、企画展「世界のブックデザイン2020-21」が開催されている。同展は2008(平成20)年に始まり、今回で第14回目の開催となる。
会場では、2021年6月に発表された「世界で最も美しい本2021コンクール」の受賞図書と共に、日本の「造本装幀(そうてい)コンクール」をはじめ、ドイツ、オランダ、スイス、中国で開催されたコンクールで入賞した書籍約130点を展示する。開催が延期になったコンクールも多い中、「世界で最も美しい本コンクール」には例年通り約30カ国と地域からの応募があり、スイスやエストニア、ノルウェーの受賞図書を展示する。
広報担当の式洋子さんは「展示している受賞図書は創意に富んだデザインで、凝った造本も多い。モノとしての美しさを備えた本は、内容の世界観を伝える大切な役割を担っている。本はコンテンツ自体が価値あるものだが、その価値や世界観をより深く読者に伝え、人々の心に訴えかけるデザインの力を楽しんでいただければ」と話す。
「デザインに優れた世界各国の本が一堂に会する展覧会。日本で見かける機会がない貴重な本もご覧いただける。実際に手に取ってページをめくることができるのが当展の一番の魅力」とも。
開館時間は10時~18時。月曜休館(3月21日は開館、同22日は閉館)。入館無料。「P&Pギャラリー」入場はオンラインによる事前予約制。4月10日まで。