牛込神楽坂に10月15日、デリバリーのみ対応するゴーストレストラン台湾バーガー専門店「バオガー」がキッチンベース神楽坂(新宿区払方町)内にオープンした。
台湾のストリートフードとして人気がある台湾バーガー「割包(グァバオ)」をメインに提供する同店。割包は、日本では長崎県新地中華街の角煮まんじゅうとしても知られている。定番の「コンロー (五枚肉の煮込み)味」のほか、台湾ジーパイを挟んだ「ジーパイナゲット・バオガー」をはじめ、屋台の定番「地瓜球(さつまいもボール揚げ)」などを提供している。
経営する輝月商事の劉(リュウ)社長は「台湾菓子専門店を運営していたが、台湾へ気軽に行くことが難しい昨今の情勢を機に当店を立ち上げ、台湾バーガーの新たな代名詞になろうと挑戦した」と開店の背景を話す。
「コンセプトは新たなフュージョンスタイルへ挑戦すること。台湾料理の枠にとらわれず、斬新なメニューを開発していく。グルメの集散地でもある神楽坂・市谷地域で、できる限り良質な物を提供していけるよう精いっぱい努めていきたい」と意気込みを見せる。
店名やロゴの虎モチーフの由来は、海外でアメリカやイギリスでも台湾バーガーブームが起きており、それらを英語で「Baoger」と呼ぶ。まんじゅうの「バオ(Bao)」と「バーガー(Burger)」をかけ合わせた造語だという。さらに台湾バーガーには 「虎咬豬(豚が虎にかまれた)」という呼び方があり、「Baoger」と「Tiger」とを融合させたことから。「台湾など多くの中華圏にとって虎は縁起が良く、快活さの象徴でもある」とも。
お薦めのメニューは、定番の五枚肉台湾バーガー「コンロー・バオガー」(650円)、「揚げバオ マシュマロ」(500円)、「いも揚げボール」(400円)。「料理のこだわりはシンプルな味付けで、肉、野菜のおいしさを引き出しつつ、バオガーのバンズとの組み合わせで新たな食感を生み出した」という。
オープンを記念して12月末まで、公式SNSをフォローした人の中から抽選30人に、手ぬぐい専門店「にじゆら」とコラボレーションした「バオガー」特製虎柄エコバッグが当たる。「畳んだ状態では小さな虎柄だが、広げると同店のロゴであるバオガーが出現する。やや小ぶりで、お弁当箱を収めるのにちょうどいいサイズ感。小粋なバオガーを街中へ連れ出してもらえたら」と劉さん。
営業時間は11時~22時。火曜・水曜定休。