神楽坂にバー「駒草(こまくさ)」(新宿区神楽坂3、 TEL 03‐3528‐9770)がオープンして2カ月がたった。オープン日は5月2日。カクテルをメインに、幅広くアルコールラインナップを取りそろえる。店名は高山植物の女王と呼ばれている駒草から。席数は、カウンター=7席、テーブル=3卓。
店主でバーテンダーの白井秀樹さんは「ザ・プリンスパークタワー東京」(港区)に9年間務め、同ホテルでバーテンダーを経験した後、独立した。「創作カクテルコンペティション 東京愛らんど ミクソロジー部門」で賞を獲得した経験もある白井さんは、カクテルを自身の「作品」だと話す。「海外留学していたこともあり、最初は英語に携わる仕事がしたいと思いホテル業界に入った。バーラウンジで働く中で、カクテルのアート作品のような美しさに魅了され、自分のイメージを実現するような店を持ちたいと思うようになった」と白井さん。
店を開くうえで、内装を一つ一つ決めていく工程は簡単ではなかったという。「バーテンダー一筋でやってきたので、店づくりに関しては手探りで進めた。ランプ一つでも、自分の出したい店やカクテルの雰囲気に合わせて考え抜いて決めている」とも。
メニューは、季節のフルーツカクテルをはじめ、白井さんの得意なハーブやスパイスを使ったカクテルなど。コンペティションで賞を獲得したローズマリーのカクテルなどのオリジナルカクテルも多く用意する。
「駒草は力強く過酷な環境でも成長する希少な高山植物。店と自分を駒草になぞらえて、神楽坂の地で根を張れれば。街になじむ店となり、地域の皆さんに気軽に足を運んでいただきたい。店では非日常感を味わってもらえれば」と笑顔を見せる。
営業時間は18時~翌2時(政府の方針に従い、現在は16時~20時。酒類の提供は19時まで)。