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市ヶ谷「JICA地球ひろば」で企画展「災害にもっと強い世界をめざして」

「東日本大震災から10年 災害にもっと強い世界をめざして」展示入り口

「東日本大震災から10年 災害にもっと強い世界をめざして」展示入り口

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 市ヶ谷にあるJICA地球ひろば(新宿区市谷本村町、TEL 03-3269-9090)で現在、企画展示「東日本大震災から10年 災害にもっと強い世界をめざして」が開催されている。

展示スペース

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 JICA広報部地球ひろば推進課の中村康子さんは「東日本大震災から10年の節目に、人々の関心が高まっている防災をテーマに海外と日本における取り組みを紹介することで、皆が世界の課題である災害を自分事として捉えやすいと考え企画した。日本は、過去の歴史を振り返っても地震や津波、台風、火山噴火など多くの自然災害が頻発している国。日本の防災・復興の取り組みはもちろん、その経験や知見が開発途上国の災害対策、復興にどのように生かされているかも知ってほしい」と話す。

 会場は、(1)「世界で起こっている災害について」、(2)「日本での取り組み」、(3)「開発途上国への取り組み」、(4)「NGO・民間の防災支援の取り組みの事例と、ジブンゴトで何ができるか考えよう」の4つのゾーンで構成。中村さんは特にゾーン2で紹介している国内外の被災地とのつながりの例に注目してほしいという。「ゾーン2では、2004(平成16)年に発生したスマトラ沖大地震の被災地であるインドネシアの州都、バンダ・アチェと日本の東松島市の相互地域防災や観光促進に向けた支援、2011(平成23)年に発生した大型台風ヨランダ(フィリピン名、日本では台風30号)の被災地であるフィリピンと石巻市での水産養殖の技術支援の事例などを紹介している。世界各国との連携で行われている支援に目を向けることで、海外とのつながりを感じていただければ」

 同展では、地球案内人による案内と体験型展示も用意する。津波や液状化、海面上昇の仕組みも学ぶことができ、2016(平成28)年の熊本地震発生の際に、実際に熊本県で使われた避難所パーティション・システムも展示するなどして、震災当時の状況を再現している。

 「国内外での災害対策や復興支援活動を知ることで、災害に対してより強い世界を目指すにはどうしたらいいのか。共に考えてもらうきっかけになっていただけたら」と来場を呼び掛ける。

 開館時間は10時30分~18時。第1・3日曜休館。7月9日まで。

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